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桜井充メルマガ「高齢者の貧困が増えている」

2019年10月11日 (金) 13:40
高齢者の貧困率が高くなってきている。この問題には、年金制度の問題が少なからず関係している。年金は、大きく分けて、厚生年金、国民年金、そして共済年金の三つに分類される。この中で、厚生年金と共済年金は遺族年金の制度があり、高齢者のご夫婦のうち、ご主人が先に亡くなられても、ご遺族はそれなりの額の年金を受け取ることができるようになっている。
 
ところが、国民年金は個人に支給されるため、ご主人が亡くなられた場合には、ご遺族はご自身の分の年金しか受け取れない。国民年金の支給額は最高で6万5千円である。この額では、普通に暮らしていくだけでも難しく、不十分であることは言うまでもない。しかし、厚生労働省は夫婦2人で13万円受け取れる、ということばかりを強調している。
 
問題はここからである。最近は事情が変わってきているが、現在高齢者か、これから高齢者に差し掛かろうというご夫婦は、妻より夫のほうが年齢が高い場合が多い。一方、平均寿命は女性の方が長いため、夫が先に亡くなり、残された妻は10年程度、一人で暮らすことになる。要するに、国民年金の受給者の中から、一人分の年金で生活せざるを得ない人たちが、少なからず出てくるのである。
 
先日、厚生労働省と議論をしたが、明確な改善策は示されなかった。このような問題について、与野党を超えてきちんと議論するべきだと思う。今週から国会での議論も始まったが、答弁を聞いていると、かみ合っていないと感じることも多い。
 
野党側としても、追求せねばならない問題があることは承知しているが、それによって建設的な提案が削られ、議論を深められなくなってしまっている面もある。私は当分無所属で活動するが、この立場を利用して、日本の抱える問題についての個人の考えを官僚と議論し、少しでも解決できるように努めていきたいと考えている。
 
 
 
参議院議員・医師 桜井充