医療政策 Medical Care Political Measures

医療危機に対する桜井議員の処方箋
 過去十年間、小泉竹中改悪で医療費は大幅に削られ、地方やリスクの高い科の医師が減少し、医療は崩壊の危機を迎えています。これは、国民の安全・安心を奪うことだけでなく、将来の不安を煽り、消費を抑えて経済を悪化させています。今こそ、医療政策の大転換を図り、それを一大産業として国の活力の源泉としていかなければなりません。

必要な医療費を確保するため全力を尽くします!

桜井 充

桜井充参議院議員
適切な医療費を考える議員連盟 会長
(衆参合わせて180名余の国会議員が加入)

 十年間医療費が抑制されてきたことが医療崩壊の危機を招いたので、私は党内で衆参合わせて180名以上の国会議員が加入した「適切な医療費を考える議員連盟」を発足させ、昨年末に診療報酬改定全体の3%以上増額の要望を提出しました。
 その結果として0.19%の増額を実現しましたが、これで十分だとはいえないので、今後も先進国並み(GDP10%)まで増加させることを目指していきます。また、深刻な医師不足解決のため、医師数を先進国並み(人口千人あたり3人)に引き上げ、医療を新しい産業と位置づけて、雇用の拡大を図ります。これまで日本では、医療費を増額すると財政の悪化を招くとされていましたが、イギリスの前ブレア政権下では医療費を倍増しても財政は悪化せず経済が活性化したことは実証済みです。今こそ必要な医療費を増大させて経済の活性化を図り、日本を元気にします。

OECD加盟国の医療費の状況
国名 総医療費対GDP比(%) 一人当り医療費(ドル)
アメリカ 15.3 1位 6,401 1位
フランス 11.1 3位 3,374 8位
ドイツ 10.7 4位 3,287 10位
カナダ 9.8 9位 3,326 9位
イタリア 8.9 17位 2,532 18位
イギリス 8.3 18位 2,724 17位
スペイン 8.2 20位 2,255 22位
日本 8.0 22位 2,358 19位

出典:OECD Health Data 2007

英国における近年の医療費支出の推移

公的皆保険を堅持し混合診療を阻止します!

 日本で個人の医療費負担を抑えることができたのは、公的皆保険があったからでした。国民の健康は国が責任を持って守っていくべきものであり、利益優先の民間保険はあくまでも補完的なものでなければなりません。民間保険中心のアメリカでは、多くの人が医療を受けられず、例え、医療を受けられても破産する人がたくさんいます。これが理想の医療体制でしょうか。アメリカでは医療費に多くのお金が割かれていると言われますが、民間保険会社が運営主体であり、訴訟リスクが高いだけです。混合診療の解禁は、小泉改革の時に規制改革会議の某議長が自分の利益拡大のために主張したもので、私は断固反対します。公的皆保険制度を堅持し、誰もが良い医療を受けられるよう全力を尽くします。

医療の抱えている様々な問題を解決します!

 医療を一大産業にしていくためには、現在医療の抱えている様々な問題を解決し、世界をリードする新しいものに作り変えていかなければなりません。

地域医療の崩壊を防ぎます。
 今回の診療報酬改訂の重要項目は、勤務医と救急や産科といった特定の診療科対策でした。地域医療対策が重要項目に入っていなかったために、地域を支えている、例えば看護基準の15対1しか満たせないような中小の病院に対しては、十分な対策が取られませんでした。これでは、地域医療の崩壊を止めることは出来ず、全ての患者の方が適切な医療を受けられるはずがありません。今後は、看護基準を中心に入院基本料を定めるのではなく、医療クラーク等の医療職以外の職員も勘案した制度を構築していきます。
無過失補償の体制を整えます。
 産科等リスクの高い診療科の医師不足を解消するために、本格的な無過失補償制度を導入します。現在の、産科のみの保険会社委託の形ではなく、全ての診療科を対象として国が運営する制度に作り替えます。また、アメリカでは訴訟がビジネス化されており、医療がその対象となっています。今後、日本でも医療訴訟が増加する可能性があり、そのことを阻止するためにも、無過失補償制度は喫緊の課題といえます。
患者さんが望む医療を実現できる体制を実現します。
 戦う医療だけではなく、看取りの医療という概念が重要視されています。癌の末期や高齢者の方に対しては、患者さんが望む医療を提供することが大切です。そのためには、有床診療所の役割の見直しや不足している医療療養病床の増床を含めて、現実の医療に適応できる体制整備が必要です。
 また、予防接種はたくさんの命を救うことができるのにも関わらず、接種できるワクチンの種類が少ないうえ、患者さんの自己負担金が高いことが問題となっています。予防接種の自己負担金を減らし、接種可能なワクチンの種類を増やすことで多くの国民が予防接種を受けれるよう、予防接種制度を充実させます。厚生労働省の朝令暮改の政策ではなく、将来を見据えた政策を打ち出していきたいと考えています。
(桜井充の医療関係の現在の経歴・役職)
民主党 政策審議会 会長
適切な医療費を考える議員連盟 会長
超党派 尊厳死の法制化を考える議員の会 会長
慢性呼吸器疾患対策推進議員連盟 副幹事長
仙塩総合病院心療内科勤務医