桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ「瀬戸際」

2020年03月26日 (木) 19:52
 新型コロナウイルスの感染が世界各地で拡大している。日本ではいまのところ諸外国のような感染拡大は起きていない。国民の皆さんがマスクの着用、手洗いの徹底などの感染予防を適切に行っていることで、なんとか踏みとどまっているのだと思う。しかし、それが気の緩みに繋がってしまったのか、大阪のライブハウスではライブが再開されるという。あるいは感染地に海外旅行に行くといった看過できない行動も散見される。
 
 東京や神奈川では、非常事態宣言に近い内容で知事がコメントを出している。東京ではここ数日で感染者数が急激に増加した。志村けんさんも感染し、入院している。一日も早く元気になっていただきたいが、とにかく、新型コロナウイルスは決して収束しているわけではない。皆さんにも引き続き慎重に行動して頂きたいと思う。
 
 東京オリンピックは1年延期になった。選手や関係者の皆さんには気の毒だが、適切な判断だったと思う。問題は、新型コロナが1年で収束するかどうかである。新興国で感染者が出れば、感染者数は爆発的に増えるだろうし、死者も増えると思われる。そうした国にウィルスを持ち込まないようにすることが極めて重要である。
 
 参議院では明日の本会議で令和二年度予算の成立が見込まれているが、すぐに補正予算を組まなければならない。かなりの規模の経済対策になるだろうが、個人に金券を渡すだけではなく、企業の赤字を補てんするような政策を打っていくことが大切だと思っている。
 
 何故ならば、個人に金券を渡すだけでは、必ずしも企業の赤字は解消しないからである。先週のメルマガでも述べたが、企業がコロナショックで潰れることになれば、そこで働く方々の暮らしが立ちゆかなくなる。国民の皆さんの暮らしを守るため、実効性のある政策を提言していきたいと考えている。
 
 
 
 
                        参議院議員・医師 桜井 充