事務局ブログ

桜井充メルマガ「世界的危機」

2019年12月26日 (木) 18:10
月曜日、元日銀副総裁の方から、世界経済や日本経済の現状と今後の見通しを教えていただいた。日銀は、日本経済は堅調だと報告しているが、日本だけではなく世界経済が減速しているという事だった。
 
世界の輸出入の量は大幅に減ってきている。これは一見、米中間の争いが影響しているように思われるかもしれないが、仮に米国が中国からの輸入を減らせば、他国から輸入するか自国の物を買うことになるはずである。
 
輸出入の量が減っているのだから、他国から輸入しているという事にはならず、自国の物を買うか消費量が減少していることになる。他の数字から考えると、どうやら世界全体の消費量が落ちているのである。
 
消費が減少している原因はどこにあるのだろうか。肯定的に捉えれば、技術が進歩し、物品の耐久性が上がって壊れにくくなって、買い換え需要が減ったことが原因かもしれない。一方、否定的に考えると、先進国において消費者人口が減っていること、格差が拡大し、全体的な所得水準が下がっていることなどの理由が考えられる。
 
確かに格差は広がっている。お金持ちは株に投資し、働かなくとも配当という利益を得ている。日本では労働分配率が下がって、株主配当が増えているのだから、お金持ちは黙っていても資産を増やしているのに対し、労働者の収入は減り続けている。
 
このような仕組みを変えない限り、日本だけではなく世界の経済は良くならない。私は日本型民主主義国家を提唱しているが、会社は株主のものではなく、そこで働いている方々ものであり、その方々を優遇するべきである。来年も、いまの日本が、そして世界が抱えている課題を解決できるように、引き続き取り組んでいきたいと思う。
 
今年一年ご愛読頂きまして本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。良い年をお迎えください。
 
 
 
参議院議員・医師 桜井 充