桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ「久しぶりに救急車に乗りました」

2019年08月30日 (金) 13:23
九州北部を中心とした集中豪雨で犠牲になられた皆様に対して、衷心より哀悼の意を表します。また、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。一日も早く復旧できるように努めていきたいと思います。
 
火曜日、松島町長選挙の応援に言った時、男性の方が意識を失って倒れました。医師の私と、同じく医師である勝沼成明元衆議院議員の二人で対応させて頂きました。彼はその後選挙カーに乗ることになっていたので、私が救急車に乗って、救急病院まで行ってきました。
 
倒れた方は、迷走神経反射と言って、副交感神経が急に強く働いてしまったことによって血圧が低下し、いわゆる脳貧血を起こした状態でした。
 
人の体には、交感神経と副交感神経の、働きが異なる二つの神経があります。交感神経が強く働くと、脈は速くなり、血圧が上がります。怒った時や緊張した時の状態を考えていただければわかると思いますが、このようなときに強く働きます。
 
一方、副交感神経は血圧を下げ、心拍数も少なくなります。眠っているときに優位に働く神経だと思っていただければ、分かりやすいかもしれません。
 
今回の男性は、緊張していたのか、あるいは他の原因かもしれませんが、交感神経が強く働いており、その状態を抑えようと副交感神経が急激に働いた結果、血圧が下がり、脳に血液が流れなくなってしまって、意識を失いました。
 
このような疾患の特徴は、脈の振れが悪くなること、横にして安静にしているとすぐに意識が戻ることです。この患者さんもその通りで、麻痺等もなかったことから、迷走神経反射だったと思います。お世話になった救急隊の皆さん、そして対応してくださった医療スタッフの皆さんに感謝申し上げます。
 
 
 
参議院議員・医師 桜井 充

【秘書のつぶやき】
桜井充秘書庄子です。安倍総理がトランプ大統領の要請を受け、米国産とうもろこしの余剰分、実に270トンを飼料用穀物として受け入れる約束をしたと報道されています。
 飼料用穀物には、生草のような繊維質を中心とした粗飼料と、穀類・糠類などのデンプンやタンパク質が豊富な濃厚飼料とがありますが、日本では元々、濃厚飼料に用いられるとうもろこしの9割を輸入に頼っており、昨年の実績ではそのうち95%が米国からの輸入です。今回約束された270トンも濃厚飼料に用いられるものであるとのことですが、これほどの量を輸入する余地はあるのでしょうか。
農水省に確認してみると、どの国からどれだけの量のトウモロコシを輸入するかはあくまでも民間企業の判断であり、強制できるものではないとのことです。しかし、一方で穀物自給率の向上を目指している我が国の総理が、安易に輸入の拡大を約束してしまうのは、国にとっての利益にはなりえないことであると思います。(庄子真央)