桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ「​やればできる」

2019年05月10日 (金) 17:10
 昨日の法務委員会でも、GW前に引き続き、民事執行に関する法律案に対する質問を行った。再三再四注意した結果、法務省の答弁はぐっと簡潔になり、これまでとは違って、有意義な議論ができたと思う。
 
 一方、最高裁にも出席を求めて答弁してもらったが、こちらは中身がないだけではなく、現状を全く把握していないことに愕然とした。彼らは、離婚した家庭の子どもたちの養育費が適切に支払われているのかチェックする立場にあるにも関わらず、だ。
 
 ひとり親の子どもたちの貧困率は高く、その原因の一つが、養育費がきちんと支払われていないことに起因している。このような立場であれば、ひとり親家庭の貧困率はどの程度か把握していることは当然だと思うが、彼らは全く答弁できなかった。
 
 現場の人たちは違うのかもしれないが、今日の委員会に出席した人たちからは、子供たちの権利を守ろうという強い意志は全く感じられなかった。
 
 今回の法律に関していえば、主語は子供たちである。ところが、答弁を聞いていると、子供の権利はどこかに行ってしまって、親同士の争いをどうするのかという点に主眼が置かれている感じがしてならない。本末転倒だと思う。
 
 現代は離婚することが特別なことではなくなっている。仲の悪い人たちが、角を突き合わせて、同じ場所に暮らしていることも、子供たちにとって必ずしも良いことではない。離婚することは仕方がないとしても、子供たちがその犠牲者にならないように努めていきたいと考えている。
 
 
 
参議院議員・医師 桜井 充

 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書庄子です。
 痛ましい交通事故被害が後を絶ちません。連休前の本欄でも取り上げた通り、日本における交通事故死者数は一貫して減少傾向にありますが、それにも関わらず、歩行者が被害に遭う事故は頻発しているように感じられます。この感覚は気のせいではないようで、警察庁の資料を見てみると、交通事故による死者の内、実に35%を歩行者が占めています。人口10万人あたりの交通事故死者数が比較的日本と近いドイツでは、歩行者の割合は15%に留まっており、その他の欧米諸国でもほぼ同様の水準です。歩行者の被害の多さという点で、日本は異常とも言える状況にあり、ドライバー側が気を付ける、自動車の安全性能を向上させるだけではなく、歩行者の安全を確保するための歩道の整備等が必要であることを再認識しました。(庄子真央)