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桜井充メルマガ「命の橋」

2019年04月12日 (金) 15:50
 気仙沼市民の念願であった大島架橋が開通した。その式典が4月7日に行われ、私もその会に出席した。
 
大島架橋の推進運動は50年前にさかのぼる。地域の皆さんが陳情し続けたが、なかなか前に進まず、宮城県が決断したのは浅野知事の時代だった。しかし、国の予算がつかず、苦戦していた。
 
その状況を一変させたのが東日本大震災である。私は当時財務副大臣を務めさせていただいていた。宮城県からは、震災の際、大島に1800人の島民が孤立してしまったため、一般の公共事業予算を増やして、早期に橋を架けられるようにして欲しいと要望を受けた。
 
しかし、当時の民主党政権は「コンクリートから人へ」を掲げており、安易に公共事業費を増やせるような状況ではなかった。そこで、一般会計ではなく、復興予算による事業とすることを提案し、財務省と折衝を開始した。
 
本来の復興予算は原型復旧である。つまり、元々橋が架かっていれば、その修繕等のために予算を使えるが、元々橋が無い場所に新しく作ることは原則できない。しかし、1800人の島民の皆さんが孤立するという大変な事態を受け、例外として建設が認められることになった。
 
東日本大震災は本当に悲惨な出来事だった。しかし、この橋はその悲惨な出来事があったから架けることができたものでもある。何とも言えない気持ちではあるが、新しい気仙沼のシンボルとして前向きに捉えて、これからの街づくりにあたっていきたいと思う。
 
 
 
参議院議員・医師 桜井 充

 
【秘書のつぶやき】
桜井充秘書庄子です。
女性研究者の自殺についての報道に触れ、衝撃を受けています。意欲的に研究に打ち込んで成果を上げていながらも、研究職に就けず経済的に困窮し、精神的にも追い詰められてしまった末のことだと報じられています。
昨年9月には、九州大学のキャンパスで、元院生の男性による放火自殺とみられる事件がありました。常勤の研究職に就けなかったこと、非常勤職は雇い止めに遭い貧困に陥っていたことなど、重なる部分が多々有ります。
大学の運営費交付金が減額され、競争的資金に重きが置かれるようになったことで、研究者をとりまく環境は非常に厳しいものとなっています。高い専門性を持っているにも関わらずそれを生かせない、将来への展望が開かれていない現状を変えていくことが急務です。(庄子真央)