桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「無意味な会期延長」

2016年12月15日 (木) 17:02
 昨日会期を3日間延長したが、実際は昨日で国会は終了した。参議院では、会期末処理も終わり、議長の最後の挨拶が終わっているにも関わらず、IR法案の成立のためだけに、会期を延長した。
 
 IR法案に対して、与党に修正させ、衆議院に送り返すという奇策に出たが、成立を阻止することはできなかった。何故、問題の多いこの法案を早期に成立させようとするのだろうか。
 
 答えは簡単で、来年総理がトランプ大統領と会談する際の手土産にしたいからである。トランプ氏がカジノの経営をしたことがあるだけではなく、彼の支持者にもカジノを経営している人がいる。
 
 トランプ氏は日本でカジノが行えるようになったら、1兆円投資すると語っている。1兆円投資すると言う事は、それ以上の見返りがあるからである。日本人はカジノを経営したことがない。安倍総理は経済効果を盛んに述べておられるが、結局、利益は外国に吸い上げられることになるだけである。
 
 今日から日露首脳会談が行われる。北方4島が返還されるかのように報道されているが、ロシアがそんなに簡単に返還するとは思えない。経済協力だけ約束させられるようにならないことを祈っている。
 

参議院議員・医師 桜井充

 
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 本日、日ロ首脳会談が行われます。ひと頃は、政府から強気の発言が相次いでいましたが、雲行きが怪しくなってからは御用学者やメディアを使って打ち消しに必死だったように思います。全くもってうまいというべきなのか、メディアが完全に取り込まれているというべきなのか。
 ところで、CNNによると、先日、イギリスのMI6(対外情報部)の長官が、現職の長官としてははじめて外部にも公開された形で演説し、シリア問題におけるロシアの介入について警鐘をならしたとの報道がありました。激戦地であるアレッポに住んでいる人達のツイッターを見ていると、本当に胸が痛くなります。
 安倍総理は、力のある国の首脳にただゴマをするばかりではなく、国際社会のためにも言うべきことはしっかりと主張して頂きたいと思います。例えば、世界で最初に人種差別撤廃を国際社会に訴えたのは我が国であり、そういうことができない国ではないはずです。平和に対し強いメッセージを発することは、国際社会における地位向上においても、大変重要だと思います。(小林太一)