桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「困ったものだ」

2016年08月25日 (木) 17:44
◇困ったものだ
 
 台風の被害でお亡くなりになった方に、衷心より哀悼の誠をささげます。また、被害にあわれた皆様に心からお見舞い申し上げます。一日も早く復旧出来るように努めていきたいと思います。
 
 しかし、ほとんど台風のこない北海道に、立て続けに3つの台風が来たり、地震の少ない九州で地震が起きたり、日本列島全体が自然災害の危険にさらされているような気がする。大きな災害が起こらないことを願っている。
 
 リオ・オリンピックが終わった。日本選手の活躍に大きな拍手を送りたいと思う。選手の活躍により、松友選手モデルのバトミントンのラケットが売り切れたり、卓球の試合の後、卓球場がいっぱいになったり、カヌーも人気らしい。スポーツを愛する人たちが増えていくことになるのであれば、とても良いことだと思う。
 
 閉会式では、日本が誇る漫画やゲームのキャラクターが登場する演出に驚かせられた。しかし、安倍総理を大々的に登場させたパフォーマンスには、問題があったと思う。オリンピック憲章には、オリンピックを政治的に利用しないという趣旨のことが定められているからだ。次のオリンピック開催国としての信頼を得るためにも、政治的な印象を与えてしまう総理ではなく、オリンピックの主役であるスポーツ選手を登場させるべきではなかったか。
 
 そして、このパフォーマンスを提案したのが森元総理。サメの脳みそと揶揄されることもある方が、東京オリンピック組織委員会会長なのだから困ってしまう。本当に会長として適任なのかどうか、いま一度考える必要があると思う。
 
参議院議員・医師 桜井充
 
 
 
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 貧困な高校生を取り上げたNHKの番組が、某国会議員がツイッターで追及することを宣言したことがきっかけで、大きな波紋が広がっています。出演した女子高生本人に対して誹謗中傷も寄せられているようです。事実関係を調査する以前に国会議員が取り上げることで、このような影響を及ぼすことは想定できなかったのでしょうか。
 生存権について触れている日本国憲法25条「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」について、最低限度の生活とはどの程度のものなのかということを国民全体で一度議論すべきなのではないかと思います。「最低限度の生活」が「生かさず殺さず」程度のものであれば、貧困の連鎖が解決されることは難しいでしょう。
 「自分は貧困であったが、努力をして富裕層になったのだから、今の貧困層は甘えだ」という声もありますが、それは能力があったことや、適切な教育を受けられたこと、周囲の人々や運にも恵まれたこともあるわけで、全ての貧困層が同様の環境下にあったり、能力があるわけではありません。病にかかることや事故に可能性もあるわけです。
 今こそ寛容な社会づくりが大切だと思うのですが・・(小林太一)