桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「痛ましすぎる事故」

2016年01月21日 (木) 16:28
 スキーバスの事故でお亡くなりになった皆様に衷心より哀悼の誠を捧げます。また、この事故により負傷された皆様の一日も早いご回復をお祈り申し上げます。
 
 この事故により、15人の尊い命が奪われた。過度な価格競争による犠牲者であることは間違いがない。竹中平蔵氏は小泉政権下で「競争すれば幸せになれる」という趣旨の発言をされていたが、この惨事についてどう考えているのだろうか。
 
 廃棄食品の流用問題も根幹は同じだろう。安ければ良いという考えに立ち、安全を度外視している。新自由主義に基づく、過度な価格競争をやめるべきである。
 
 消費者のためには安い商品を提供しなければならないという考えは間違っていない。しかし、安全や安心が価格に盛り込まれ、それなりに高い商品になることに対して、異論をはさむ消費者はいないだろう。
 
 物を安く売るという事は、利幅が減少するという事である。利幅が減少するので賃金は上げられない。給料が下がるから、消費者に対して安い商品を提供しなければ、物は売れない。この悪循環を断ち切らなければ、問題は解決しないのである。
 
 実はデフレの原因の一つは、このような考え方に立っているからである。物価が下がっている根本的な原因を分析しないまま、単純に物価だけを上げようとしている、安倍総理の経済対策は根本的に間違っている。
 
 過度な価格競争を行い続けている間は、私たちが望むような暮らしはできないと考えている。アメリカ型新自由主義との決別こそが、新しい日本の未来を作っていく事は間違いがない。この点に関しても、安倍政権と戦い続けて行きたいと考えている。
 
参議院議員・医師 桜井充
 
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 株安、円高が進んでいます。
 政府関係者からも為替について注視するなどの発言が出ているようで、1ドル115円は一つの防衛ラインのようです。そうした中、首相の側近が円高株安で日本銀行が追加緩和すべきというコメントが報道されていました。口先介入だと思いますが、さらに追加緩和をしたところで、将来へのツケが大きくなるだけです。岩田副総裁は所信表明の際に「2年で2%の物価上昇が達成できない場合は辞職する」と発言していましたが、改めてしっかりと説明をして頂きたいものです。露骨な政府の介入は必ずしっぺ返しが来ます。
 個人的な予想で恐縮ですが、夏前に衆参同日選挙となって、その直前に追加緩和をして株価対策をするのではと思っています。今求められているのは将来への不安を払拭することであり、安心できる社会保障や教育コストを軽減することが求められていると思います。
 もっとも、現政権の格差拡大政策とツケを次世代に回す政策では将来不安は払拭されるはずはなく、我が国の未来が本当に心配です。(小林太一)