桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「野党共闘一歩前進」

2015年12月10日 (木) 15:33
 民主党と維新の党と統一会派を組むことになった。野党がまとまっていく第一歩であるなら、私は歓迎したいと思う。何故ならば、国会の活動もそうだが、来年の参議院選挙において、野党がバラバラで戦うのでは、与党を利することになるからである。
 
 一方、今後のことに関しては温度差があり、その点は危惧している。維新の松野頼久代表は「民主との新党を目指したい」と強調しているのに対して、民主党の岡田克也代表は、新党の可能性を「排除しない」と述べるにとどめている。
 
 私は以前松野代表と意見交換したことがあるが、「野党がバラバラで戦っても駄目な事は良く分かった。全てを乗り越えて一緒になるべきである。」と語っていた。私もそうだと思う。私はバラバラになった民主党を統一することから再生が始まると考えている。
 
 さて、予算の概要が少しずつ見えてきた。医療費の自然増を抑え込み、実質削減するのに対して、防衛予算は増えることになりそうだ。国民生活に直結する医療費を削減することには問題が多い。
 
 小泉-竹中ラインで仕切っていた時に、医療費を抑制したが、その結果、救急医療、小児科、産科、外科等、利益の低い診療科は廃止に追いやられた。その結果、地域医療は壊滅的打撃を受けた。その同じ轍を踏むのだろうか。
 
 一方、防衛予算が増えるだけではなく、アメリカの要望で、いわゆる「思いやり予算」が増額されることになるという報道がある。安倍政権になってから、米国の要望を強く取り入れるようになったが、思いやり予算も、その中の一つである。
 
 国家財政が厳しく、さらに言えば、国民生活はもっと厳しくなっている。このような予算を増額するのではなく、国民生活に直結する予算を増やすべきである。
 
 安全保障法案の時もそうだったが、安倍政権は国民の皆さんよりもアメリカを向いている。このような政権が続けば、国民生活が良くなるはずはない。安倍政権を早期に退陣に追い込めるように努力していきたいと思う。
 
 
                                         参議院議員・医師 桜井充
 
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 本日は労働組合の連合による「ブラック企業」「ブラックバイト」に関する電話相談が全国で行われています。(電話番号は全国共通0120-154-052で、本日と明日の午前10時から午後7時まで)
 さて 内閣府が行った「ワーク・ライフ・バランスに関する意識調査」によると、労働時間の長短は、上司が時間外労働をどう評価すると感じるかに影響されるという結果が出ました。たとえば、上司が残業している人を「がんばっている人」とポジティブに考えている職場ほど労働時間は長く、逆に「仕事が遅い人」とネガティブに考えている職場ほど労働時間は短いという結果になりました。また、労働時間の長い人ほど、職場の雰囲気について「一人あたりの仕事量が多い」「突発的な仕事が多い」「締切に追われがち」など、業務体制に関する部分に課題を感じているようです。一方で、職場の雰囲気については、「仕事の手順などが自分で工夫しにくい」「仕事が終わっても周りの人が残っていると退社しにくい」と感じる傾向にあるようです。
 我が国は労働生産性の低さが様々な場面で指摘されていますが、相変わらず根性論が先行しがちです。帰宅時間が早くなるだけでも多くの点で良い影響を与えると思うのですが。(小林太一)