桜井充メールマガジン

桜井充メルマガ:「3つの近接」

2014年05月08日 (木) 13:53
 こんな表題にすると「近接」って何?と聞かれそうだ。国語辞典では1)近くによること。近づくこと。接近。2)すぐ近くにあること。と定義されており、今回は「すぐ近くにあること」という意味で使っている。3つの近接は「職住」「商住」そして「医住」である。これを我が党の重要政策の柱にしたいと考えている。
 
 職住近接は職場と住まいが近くにあるという事で、以前から言われていることではあるが、現実はほとんど改善されていない。東京近郊の場合では、片道平均1時間以上かかると言われている。
 
 通勤時間は労働生産性から考えればほとんど無駄な時間である。さらに、内閣府のストレス調査では、ストレスの原因を調べてみると、睡眠時間が短い、通勤時間が長いということが挙げられており、この点から考えても改善しなければならない。
 
 次に、商住近接だが、これは商店と住まいが近くにあるということで、歩いて買い物できる社会を目指したいという事である。交通網が変わり、さらに大型量販店が進出してきた結果、歩いて買い物できる商店街がつぶれて行った。超高齢社会となり、改めて歩いて買い物できる社会を目指すべきであると考えている。
 
 最後は医住近接である。医療や介護が住まいの近くで受けられる、これも重要なことだと考えている。政府は在宅医療や介護を目指すとしているが、地方の過疎地では、家が離れているために、在宅医療を行う上で、極めて非効率になっている。そのため、在宅での医療や介護が困難な状況であり、コンパクトシティを作る等、街の集約化を図っていく必要がある。
 
 この3つの近接は、現代が抱えている問題点を改善するための政策である。民主党は生活者の視点に立って、生活に密接した現実的な問題点を解決する政党に生まれ変わって行きたいと考えている。
                 参議院議員・医師 桜井 充
 
【秘書のつぶやき】
 桜井充秘書小林です。
 ゴールデンウィークが終わり、満員電車に揺られながら通勤する日々が再び始まりました。毎朝毎晩の満員電車はやはりつらいものです。
ところで、平均通勤時間(片道)について、他国は30分程度であるのに対し、我が国はなんと2倍の約1時間程度です。つまり往復で考えると他国よりも1時間も多く通勤に費やされているということです。厚労省の資料によると、男性の平均就業時間(通勤・通学時間を含む。)が長い都道府県ほど合計特殊出生率が低い傾向にあることがわかっています。ただでさえ、年間労働時間も長いうえ、通勤時間も長ければ推して知るべし。生活するうえで「住みやすい街」とは何かということをしっかり考えなければなりません。
さて、議員会館事務所に出張していた沼澤秘書が今週で東京から仙台に戻ります。小生としては大変寂しい限りですが、パワーアップした沼澤君のさらなる活躍をご期待下さい!(小林太一)