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2013年05月16日 (木) 18:09

桜井充メルマガ:「置き去りにされる年金生活者」

 株価が上昇し、景気が良くなったように言われているが、足元は全く変わっていない。と言うよりも、悪くなっていると言った方が適切かと思う。
 
 日銀の黒田総裁は、物価が上がる3つのルートを示していた。その中の1つが円安によって輸入物価が上昇し、物価が上昇すると言うものである。これは、コストプッシュ型と言われる悪い物価上昇である。
 
 何故ならば、物価が上昇しても、賃金が上がるとは限らないからである。さらに言えば、物価が上がるためには、原材料費が上がった分、価格に転嫁しなければならないが、価格転嫁ができなければ利益が減少し、賃金を引き下げなければならないからである。
 
 さて、問題はサラリーマンだけではない。年金生活者はもっと深刻である。何故ならば、年金制度では、物価スライドと賃金スライドがあり、この二つの上昇分のうち、低い方に合わせて、年金の給付額を決めるからである。
 
 例えば、物価が2%上昇し、賃金が1%しか上昇しなかった場合、年金の給付額は1%しか上がらないのである。これでは、年金生活者の人たちの暮らしは、良くなるどころか、苦しくなるのは当然のことである。大事な点は、物価が上がっても、賃金が上がらなければ、年金の給付額は増えないということである。
 
 昨日の予算委員会でこの点について追及したが、明確な答えは返ってこなかった。安倍総理には、年金生活者のことなど眼中にないのかもしれない。アベノミクスで株価は上がり、円安により輸出業者は利益を出している。しかし一方で、円安により生活が苦しくなる人たちも出てきている。
 
 政府はこのような問題点を隠している。何故ならば、参議院選挙に大きな影響が出るからである。株高も実体経済を伴わないバブルである。現在の経済対策の方向転換をさせなければ、日本経済は崩壊するのではないか、そんな危機感を強く抱いている。
 
                   参議院議員・医師 桜井 充
 
【秘書のつぶやき】
 米海軍が空母に搭載できる無人機の実験に成功したとの報道がありました。この無人機には最終的に攻撃能力を持たせる予定とのことです。先日、将棋において第一線で活躍している棋士がコンピューター相手に敗北いたしましたが、戦争においても無人機やロボット同士が戦うこととなる事が想定されます。
 さて、金融市場ではコンピューターによるアルゴリズム取引が増えています。相場経験を元に売買するディーラー達はコンピューターによる超高速売買を前に苦戦を強いられているようです。また、コンピューターによる取引が一方向に偏り過ぎたために株価や為替が一瞬のうちに大きく変動した事態も起きています。
 映画「ターミネーター」のようなコンピューターが支配する世界にしないためにも、人間だからこその思いやりや調整力というものが重要となってくるように思います。(小林太一)